2024.06.28アンケート結果

子育て世帯のお引っ越し、間取りや重視したポイントは?

お引っ越し後のお住まい 47%が戸建て

赤ちゃんが生まれたことでお部屋の使い方が変わったりお外での行動範囲が変化したりすると、おうちや街の「暮らしやすさ」の感じ方が変わることも。そこで改めて子育て環境について考える方も多いのではないでしょうか。赤ちゃんのいる暮らし研究所では、妊娠中やお子さま連れでのお引っ越しと、お住まい選びの際に重視したポイントなどについてアンケート調査を行いました。今回はその結果をご紹介します。

目次

■お引っ越しした人はどれくらい?お引っ越し理由の1位は「手狭だから」

1人目のお子さまの妊娠中や出産後にお引っ越しされましたか?

およそ4割の方が、1人目のお子さまの妊娠中や出産後にお引っ越しをしていました。「まだしていないが検討している」と回答した方も含めると、2人に1人がお引っ越しをした・しようと思っているようです。では、お引っ越しをした・しようと思った理由は何だったのでしょうか?

お引っ越しした(する)理由は?

最も多かった理由は「以前の住居では手狭だと感じたから」。次いで「子育てしやすい家に住みたかったから」、「マイホームが欲しかったから」との回答が多く、この3つがお引っ越しをした・しようと思った理由として圧倒的に多い結果となりました。赤ちゃんが生まれると、赤ちゃんが過ごすスペースや収納が必要になり、ベッドやチェアなどの家具も増えます。そうしたお部屋の環境変化から、もっと広いスペースが欲しい、もっと動きやすいお部屋だったらいいのに、と感じる方が多いことがうかがえます。
また、「(義)実家の近くで子育てしたかったから」と回答した方も17%となり、子育てのサポートを求めて住む場所を見直す、という方も少なくはないようです。

■お住まいの変化。夢のマイホームを叶えた人はどれくらい?

お引っ越し前後のお住まいの種類は?

お引っ越し前は【賃貸】の合計が89%、【持ち家】の合計は9%だったのに対し、お引っ越し後は【賃貸】の合計が32%、【持ち家】の合計は61%と逆転していました。特に、【持ち家】の中でも戸建ては5%から47%へと大幅に上昇。子育て環境を見直す中で、「マイホームが欲しかった」という夢を叶えた方も多いようです。

お引っ越し後のお住まいの間取りは?

集合住宅・戸建てのタイプ別に、同居されているご家族の人数と間取りを確認しました。どちらのタイプでも【3LDK/4DK】は支持率が高くなっていましたが、集合住宅よりも戸建ての方がお部屋の数が多い傾向が見られました。
3LDKであれば、「主寝室・子ども用の部屋・大人用の部屋」もしくは「主寝室と子ども部屋2つ」という使い方が考えられます。お部屋の使い方を工夫することでライフステージの変化にも対応させやすいことや、日々のお手入れの負担もほどほどですむ広さであることが人気の理由ではないでしょうか。

■お住まいを選んだ決め手。集合住宅と戸建ての違いは?

金額以外にお住まい選びで重視したポイントは?

お住まいを選んだ際の金額以外の決め手を、お引っ越し後のお住まいのタイプ別にまとめました。【集合住宅】、【戸建て】どちらも「部屋・敷地の広さ」、「間取り」を重視した方が半数以上でした。

金額以外にお住まい選びで重視したポイントは?〈お住まいのタイプ別〉

【集合住宅】と【戸建て】を比較して差が大きかったものとして「駅までのアクセス」、「周辺の街の落ち着き」が挙げられます。【集合住宅】は「駅までのアクセス」を重視しており、【戸建て】は「周辺の街の落ち着き」を重視しているようでした。また、【戸建て】は「通園・通学先へのアクセス」、「(義)実家へのアクセス」についても【集合住宅】よりも重視した割合が高くなっていました。
駅までのアクセスを重視する場合は【集合住宅】、落ち着いた環境でお子さまの通園・通学がしやすいことを求める場合は【戸建て】が支持されており、どういった暮らし方をしたいのかによって、【集合住宅】と【戸建て】どちらが良いかは変わってくるようです。

■お引っ越しの困りごと。1歳以降になると荷物が減らしにくい!

お引っ越しで大変だったこと・困ったことは?

妊娠中の方は「作業をする体力がない」、「自身の体調がすぐれなかった」との回答が多くなっていました。つわりやおなかの張りで思うように動けない、息切れしやすくなるなどが考えられます。0歳代と1歳以上ではどちらも「お世話で作業が進まない」が最も多くなっていました。お食事やおむつ替えといったお世話だけでなく、ハイハイしたり歩いたりするようになると目が離せなくなることも作業が進みにくくなる要因と考えられます。また、1歳以上になると「子どものものは減らしづらい」という回答が増えていました。お引っ越しに向けて荷物を減らしたくても、お子さまのお洋服やおもちゃ、記念のものなどが増えるとなかなか荷物は減らせないようです。
「その他」の回答には以下のような声もありました。

お引っ越しで大変だったこと・困ったこと その他吹き出し
お引っ越し前後の作業を進めるためにしたことは?

お引っ越しの前後どちらも、およそ4割の方が「(義)父母に来てもらった」と回答。お子さまのお世話をしてもらったり荷づくり・荷ほどきを手伝ってもらったりと、頼れる存在のようです。引っ越し業者のサービスの利用については、お引っ越しの前か後かで利用率に差がありました。お引っ越し前に荷づくりサービスを利用した方は12%だったのに対し、お引っ越し後の荷ほどきサービスを利用した方は5%に留まっています。荷づくりには出発のタイムリミットがありますが、荷ほどきには明確なタイムリミットがないため、時間がかかっても自分たちで頑張ろう、という方が多いのかもしれません。

■お引っ越しエピソードご紹介

ここからは、実際にお引っ越しされた方の体験談やお引っ越しの工夫をご紹介します。

お引っ越し、こんなことで困った 吹き出し
お引っ越し、こうして乗り切った!吹き出し

全てを自力でこなそうとすると大変ですが、できる範囲で周りにサポートを頼んだりサービスを利用したりすることで、よりスムーズにお引っ越しを進めることもできるようです。また、食事はレトルトを活用したり、赤ちゃんには液体ミルクを用意したりといった工夫も見られました。
お引っ越し当日の流れを整理して、すぐに使うものはわかりやすくしておくことも重要なポイントのようです。
また、市外へお引っ越しする場合、元々住んでいた市町村の発行する「妊婦健康診査受診票」は使えなくなります。お引っ越し先の市町村へ問い合わせをしましょう。

お引っ越しする距離や時期、実家・義実家との距離も関係するため、今回ご紹介した方法が誰にでも当てはまるわけではありませんが、ご家庭によって様々な工夫をされていることがうかがえました。今回ご紹介した体験談を参考に、お引っ越しも無理なく乗り切ってくださいね。

<調査概要>
調査期間:2024年5月24日(金)~5月26日(日)
調査方法:インターネット調査
実施機関:赤ちゃんのいる暮らし研究所
対象:18~44歳のアカチャンホンポ会員
有効回答数:1,394名