妊娠中、夫が分担した家事の割合は?
夫が分担した家事の割合は、3~5割が29%で最多。1~3割が26%。 2019年のデータと比べると5~7割の方が17%で5%増加、7割以上の方が14%で6%増加。 この4年で、夫がやる家事の割合が増えてきているようです。
2023年 4月27日
つわりや体調不良など、心と体に大きな変化がおとずれる妊娠中。いつもの家事ができなくなってしまうこともあります。 そんな時は夫婦で協力したいもの。そこで、妊娠中の夫婦の家事分担について、先輩ママ・パパにうかがいました。
夫が分担した家事の割合は、3~5割が29%で最多。1~3割が26%。 2019年のデータと比べると5~7割の方が17%で5%増加、7割以上の方が14%で6%増加。 この4年で、夫がやる家事の割合が増えてきているようです。
ゴミ出しは自治体で収集日が決まっていることが多く、「今日は体調が悪いからやめておこう」と見送ることはできない家事です。その上まとめたゴミは重く、においもきつく、妊娠初期から後期までずっと辛い家事のひとつでしょう。
6位にゴミ出しの準備がランクインしており、249人は分別や新しいごみ袋のセットもやっているようです。
夫が家事をしてくれたことについて「自主的にしてくれて嬉しかった」「妊娠中の体調について理解し、自分のことのように考えてくれていると感じた」という声もあり、家事=女性の役割と決めつけず協力し合っていくことが大事ですね。 その一方で「妊娠の大変さをわかってもらえなかった」「切迫流産になって必要に迫られてようやく家事をしてくれた」 という声もありました。
では、妊娠中はどんな動作が辛いのでしょうか?
妻が実際に辛いと思ったことと、夫から見て辛そうと感じたことを比較してみると、 概ね合致しているように見受けられました。
「においのあるものを扱うこと」「重いものを持つこと」「しゃがんだまま作業をすること」「立ちっぱなしでいること」などは 夫から見てもやはり辛そうであることが明白なようです。
一方で、「立ったりしゃがんだりすること」は男性が思っているよりも辛いと感じる方が多く、「歩き回ること」はそこまで辛くないようです。
ただ、どんなことに辛さを感じるかは個人差がありますので、パートナーとしっかりコミュニケーションを取って 理解しあうことに努めていきましょう。
「やってくれて一番嬉しい家事」の1位は「料理」でした。
妊娠している・していないに関わらず料理は大変な家事のひとつ。 一言で「料理」と言っても、ただ調理だけをすればいいわけでなく、冷蔵庫の中身や調味料の在庫を確認して栄養バランスを考慮しながら何が作れるかを考える、足りない食材があれば買い足す、同じようなメニューが続いて飽きないように献立を考える、 といった工程も含まれていて実は負担の大きい家事です。
つわりなどでご自身が食べられない時期やおなかが大きくなって立ちっぱなしが辛い時期だとなおさら億劫に。
食事は毎日続くことなので、手軽においしく作れるレパートリーを パパもいくつか持っておきたいですね。
また、実際に多くの方がやっている「風呂掃除」「食器洗い」もやってくれて嬉しいと感じる方が多いようです。
トイレは狭いスペースなので掃除も楽に思われがちですが、意外と重労働です。 つわりで吐いてしまうと汚れることも多く、清潔にしておきたいスペースのひとつ。 男女問わず、便器や床を汚してしまったことに気づいたらサッと掃除してしまえば、 負担も少なく済みますね。
他には、「ゴミ出しの準備~ゴミ出しまでがセットなので、ゴミ出しをするなら準備もして欲しかった。一連の家事を丸ごと引き受けてもらわなければ負担が減らない。」「水回りの掃除をしてくれていて、そのついでにお風呂掃除もしてほしかった。」という声もありました。 キッチンのコンロ回りとシンクの掃除、洗面所と風呂の掃除などセットでやってほしい家事もありますよね。 一連の家事の一部だけをやるのではなく、責任を持って最初から最後までこなすことも大切ですね。
「消耗品の補充や玄関回りの整頓など、細かいところに気づいてほしかった」という声もありました。「料理」や「掃除」のような具体的な呼び名がない家事は「名もなき家事」とも呼ばれます。名もなき家事もうまく分担していけるといいですね。
ゴミ袋のセット、水回りの排水口(排水溝)のごみ取り、消耗品の詰め替え、郵便物のチェック、トイレットペーパーの補充… 比較的短時間でできるものが多いので、率先してやってほしくなりますよね。
いかがでしたか?
ある程度の簡略化はできますが、生活をする上で家事は誰かがやらなくてはいけないもの。
産前は体調不良で、産後は赤ちゃんのお世話に精いっぱいでなかなか家事に手が回らないことも多くなります。お互い余裕のある時に話し合って、協力しあいながら生活できるように家事分担を決めていきましょう。自分の要望を伝えることも、相手の要望を聞くことも大切です。
パートナーに家事をやってもらう時は、感謝の気持ちを忘れずに いつも言葉で伝えていきたいですね。