【管理栄養士監修】
離乳食中期=モグモグ期(7~8ヵ月頃)の進め方は?
食べさせ方のコツは?
離乳食にも慣れてきて、食事のリズムができてくる頃。母乳やミルクよりも離乳食の比重がだんだん大きくなってきたら、栄養バランスを考え始めましょう。どんなものをどのくらい食べさせてあげればいいのか、わかりやすくご紹介します。
この頃の赤ちゃんはどんな様子?
一人で安定したお座りができる子が増えてきます。両手が自由になると、食べ物を触ろうとする子も。また離乳食を食べさせているとき、声を出して催促したり、気に入らないと泣いてしまうことも。感情表現が豊かになり、大人が話すことも少しずつわかるようになるので、「おいしいね」などコミュニケーションをとりながら離乳食を食べさせてあげましょう。
食べる時間帯は?
この頃から1日2回食が基本になります。1回目は午前10時頃、2回目は午後2時頃または午後6時頃の都合のいい方に。授乳の回数は母乳の場合、下の表より1~2回多くなることもあります。
食べさせ方のポイントは?
お座りが安定したらベビーチェアなどを用意してあげましょう。床か足置きに足が着くよう座り、ずり落ちないようベルトなどで固定してください。大人は正面に座り、「あーん」など声をかけながら食べさせてあげます。この頃になると、スプーンにも興味を持ち始めるので、大人が食べさせるスプーンといっしょに赤ちゃんが握る用のスプーンも用意するといいでしょう。スプーンに離乳食のペーストをつけて持たせると、自分で食べられることもあります。食べることが楽しいと感じられるようにサポートしていきましょう。
食べられる食材の種類と量の目安は?
モグモグ期(生後7~8ヵ月頃)以降は、1回の食事で主食・主菜・副菜の3つがそろっているようにするのがポイント。モグモグ期の後半1ヵ月頃からは食べられる主菜(たんぱく質)の種類も増えます。赤ちゃんの食の進み具合によって量を加減しましょう。主食と副菜は増やしてもよいですが、タンパク質をとりすぎると赤ちゃんの体に負担になるので適正な量にします。
1食分の量の目安
●モグモグ期 前半
主食(炭水化物):下記のいずれか
・7倍がゆなら 50g(~5倍がゆ 70g)
・ゆでうどんなら 35g
・食パン(8枚切り)なら 15g
・7倍がゆなら 50g(~5倍がゆ 70g)
・ゆでうどんなら 35g
・食パン(8枚切り)なら 15g
主菜(たんぱく質):下記のいずれか
・肉(鶏むね肉のひき肉など)なら 10g
・魚(鮭など)なら 10g
・豆腐なら 30g
・卵黄なら 1個分
・ヨーグルトなら 50g
・肉(鶏むね肉のひき肉など)なら 10g
・魚(鮭など)なら 10g
・豆腐なら 30g
・卵黄なら 1個分
・ヨーグルトなら 50g
副菜(野菜):下記のいずれか
・にんじんなら 20g
・かぼちゃなら 20g
・ほうれん草なら 20g
+下記のいずれか
・バナナなら 15g
・りんごなら 15g
・みかんなら 15g
・にんじんなら 20g
・かぼちゃなら 20g
・ほうれん草なら 20g
+下記のいずれか
・バナナなら 15g
・りんごなら 15g
・みかんなら 15g
●モグモグ期 後半
主食(炭水化物):下記のいずれか
・7倍がゆなら 80g(~5倍がゆ 80g)
・ゆでうどんなら 45g
・食パン(8枚切り)なら 20g
・7倍がゆなら 80g(~5倍がゆ 80g)
・ゆでうどんなら 45g
・食パン(8枚切り)なら 20g
主菜(たんぱく質):下記のいずれか
・肉(鶏ささみなど)なら 15g
・魚(まぐろなど)なら 15g
・豆腐なら 40g
・全卵なら 1/3個分
・ヨーグルトなら 50g
・肉(鶏ささみなど)なら 15g
・魚(まぐろなど)なら 15g
・豆腐なら 40g
・全卵なら 1/3個分
・ヨーグルトなら 50g
副菜(野菜):下記のいずれか
・にんじんなら 30g
・かぼちゃなら 30g
・ほうれん草なら 30g
+下記のいずれか
・バナナなら 15g
・りんごなら 15g
・みかんなら 15g
・にんじんなら 30g
・かぼちゃなら 30g
・ほうれん草なら 30g
+下記のいずれか
・バナナなら 15g
・りんごなら 15g
・みかんなら 15g
やわらかさ・味の目安は?
赤ちゃんが舌と上あごでつぶせる、絹ごし豆腐ぐらいのやわらかさが目安。肉や魚は細かく刻み、とろみをつけて食べやすくしたり、すり鉢でなめらかにすりつぶして。味つけに調味料は使わず、だし汁や野菜スープでうまみをプラス。素材の味を体験させましょう。
やわらかさの目安
●前半
絹ごし豆腐ぐらいのやわらかさにゆで、食材の形が少し残る程度につぶして。
●後半
やわらかさは前半と同じですが、食材はつぶさず2~4㎜に刻んで。
監修 管理栄養士
中村 美穂 先生
管理栄養士、料理家、フードコーディネーター、国際薬膳調理師、プラントベースフードアドバイザー。保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立し、料理教室を開催。離乳食教室、食育講座の講師のほか、書籍・雑誌・WEB記事、生協カタログ等へのレシピ提供、監修を多数担当。著書・監修に『きちんとかんたん離乳食』『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』など。
管理栄養士 中村美穂先生のオフィシャルサイトはコチラ
管理栄養士、料理家、フードコーディネーター、国際薬膳調理師、プラントベースフードアドバイザー。保育園栄養士として乳幼児の食事作りや食育活動、地域の子育て支援事業に携わる。2009年に独立し、料理教室を開催。離乳食教室、食育講座の講師のほか、書籍・雑誌・WEB記事、生協カタログ等へのレシピ提供、監修を多数担当。著書・監修に『きちんとかんたん離乳食』『365日マネするだけ離乳食 離乳食はこの1冊でまるごと解決!』など。
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