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【助産師執筆】産後7週(産後1ヵ月)
ワンオペ育児を頑張るあなたに伝えたいこと

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育児にも少しずつ慣れてきましたか?まだまだスムーズに出来なくても大丈夫。赤ちゃんとの生活は始まったばかりです。とは言っても、そろそろ里帰りが終了したり、パートナーの育休が終わり、一人で育児をする時間が増える!という方もいるのではないでしょうか。
ワンオペとはワンオペレーションの略で、ほとんど一人で家事や育児をこなすスタイルのことを「ワンオペ育児」と言います。お仕事の都合などで仕方がないことだけれども、一人での家事や育児はとっても大変なことです。
今日はワンオペ育児を頑張るあなたに、ちょっとしたコツとエールを送りたいと思います!

  • 全てを一人でこなさなくて良い!
  • 目を離しても安全な環境作りでストレスを軽減
  • 完璧をめざさないことが、育児ストレス軽減のコツ
  • 自分のケアが一番大切!ご褒美も忘れずに


ワンオペ育児が始まる時期の心構え

核家族化や、日本での男性の育児制度の現状を考えると、「ワンオペ育児」は仕方のないことなのかもしれません。
だからといって、何でも一人でこなさなければいけないということは、全くもってありません。
人には自分ひとりでこなせるキャパシティーが限られています。一人で抱え込むより、上手に周りのサポートやサービスを使いながら、自分に合った方法でこなして行く方が得策です。
まず、助産師も含め、行政のスタッフや民間のサービスなど味方は意外と多いと覚えておいてください。また、他の家庭と比べないことも大切です。
家庭それぞれ強みは異なりますし、SNSが普及した今、できていることやいい面ばかりが目に映るものです。
ワンオペ育児が大変な時期は、その時が永遠に続くようにとても大変だと感じますが、赤ちゃんとあなたの長い人生の中では、とても短い期間です。「今だけ!」と割り切って、家族が元気に生活できていれば、それだけで100点満点です!


まずは安全対策!目を離しても大丈夫な環境作り

●お部屋の工夫

赤ちゃんを危険から守ろうとするあまり「ダメダメ!」と注意し続けるだけではとても労力を使います。
”短時間であれば目を離しても安全”という環境作りを徹底するだけでも、ストレスが減りますよ。
ねんねをしている時期は、顔の周りにタオルやぬいぐるみなどの柔らかいものを退け、バウンサーを利用するときには転落しないようにベルトをしっかりと締めましょう。
また、危ないものは赤ちゃんが興味を持ってしまうような場所には置かないようにしましょう。
少し先ですが、つかまり立ちを始めたら、ベビーゲートなどで囲いを作るほかにも、家具の配置を工夫することもおすすめします。
赤ちゃんから離れられずにトイレに行くのを我慢してしまい、膀胱炎になったという方もいます。
赤ちゃんは泣くことで体力をつけたり、腹筋を強くすることで便秘予防になることもあります。少しくらい泣いたままにしても大丈夫。しっかりと安全な場所を確保して、たまにはママがやりたいことを優先してくださいね。

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●お風呂

赤ちゃんと一緒に入ることが大変なときには、ママはパパが帰ってきてから入浴したり、赤ちゃんの機嫌が良いときに、ママが頭だけ洗面台のシャワーで先に洗っておくという方法もありますよ。
お風呂場で赤ちゃんから目を離す時間を少なくすることができます。また、ベビーバスを長い期間使用している方も多いです。
赤ちゃんと一緒に入る場合は、安全なアイテムを使用しましょう。お風呂場でマットに寝転んで待っていてもらう、暖かくした脱衣所にバウンサーなどを置いてその上で待っていてもらうという方法があります。
お座りが出来る前は特に大変ですが、毎日試行錯誤を重ねることで、成長に伴って少しずつ楽に入れられるようになりますよ。

●お食事

まだ先ですが、離乳食も少しでも楽をしたいですね。最近はベビーフードのサブスクなどもあるので、上手に活用していきましょう。
また、子どもは食べこぼしをしてしまうもの。少しでも後片付けを楽にしたいですね。ロングスリーブタイプのエプロンを使用したり、テーブルの下にレジャーシートを敷いておくと便利です。
暖かいお部屋で下着姿で食べさせるのも一つ。思い切って掴み食べをしてもらってもストレスが少ないです。

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完璧を目指さないことが育児ストレス軽減のコツ

アメリカの情報サイトが7,000人以上を対象とした調査では、3人目が育児ストレスのピークで、4人目になると育児ストレスが下がるという結果が出ました。その理由が大切なのですが、4人目では完璧をめざす余裕がなくなるからだそうです※1
また、75%の母親が「完璧でいようというプレッシャーは自分自身がかけていて、それは他の母親から判断されるものよりも大きい」と答えています。
大切なのは、いかに育児に対する完璧主義を捨てられるかということ。考え方を変えると、肩の荷が少し降りるかもしれません。


家事分担を見直そう

家族と見直す

出産前と同じレベルの家事は、「まず出来ない!」と考えておきましょう。
いかに手を抜くかという視点で考え、家族会議をしてみましょう。
まずは、ママとパパが行っている家事で、簡便化していいものが無いか見直しましょう。そして、ママが日中に行うものと、パパが帰ってきてから行うことを今一度整理しましょう。

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家事のアウトソーシングも大切!

二人で分担できないことは、自治体や民間企業が提供している色んなサービスを利用しましょう。
例えば、宅配サービスや家事代行サービスを、週に1度利用するだけでも負担が軽減すると思います。
少しお金がかかるかもしれませんが、育児がしんどくなり鬱やノイローゼになってしまっては大変です。この時期だけでも、自分が楽になる方法を検討してみましょう。


自分を労わって育児期を乗り切ろう

ワンオペ育児で一番大切なのは、セルフケアです!自分が良い状態でないと、子どもに向き合うこともできませんよね。ママとパパが順番に「一人の時間」を確保して、たまにはのんびりする時間も大切です。
安価で利用できるファミリーサポートなどの自治体のサービスを利用するのも良いですね。
他にも、自分が好きなスイーツを買ったり、プチ贅沢をして楽しむなど、自分へのご褒美は忘れないようにしましょう。

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いかがでしたか?「ワンオペで頑張らなくちゃ!」と思っている方も、「いかに自分を大切にするか」という点に重点を置いてみてくださいね。そして同じような境遇の方もたくさんいます。

困ったときは、Xで「#ミッドワイフコール」をつけてつぶやいてください。みなさんが弱音を吐ける場所になれれば嬉しいです。

参考文献

※1 Mom survey says: Three is the most stressful number of kids, TODAYMoms.com, 2022/5/16閲覧,
https://www.today.com/parents/mom-survey-says-three-most-stressful-number-kids-t127551


記事を執筆したのは…

株式会社With Midwife
代表取締役

岸畑 聖月
きしはた みづき

PROFILE

14歳の闘病の経験から助産師を志す。学生時代に起業を経験し、助産学・経営学を学ぶため京都大学大学院医学研究科に進学。
卒後は助産師として年間約2,000件のお産を支える総合病院に勤務。その後病院の外でもケアが重要と感じ、2019年株式会社With Midwifeを創業。企業に助産師を導入する顧問助産師サービス「The CARE」などを展開する。
現在も病院で勤務しながら、株式会社赤ちゃん本舗や信州大学との連携プロジェクトを統括するほか、公益財団法人大阪産業局で女性起業家支援にも従事。また内閣府主催少子化社会対策大綱における検討会やこども家庭庁に関する大綱創設に関する検討会に有識者として出席している。
W/Storyの全記事を株式会社With Midwifeが執筆・監修。

本記事のイラスト:Junphant

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