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【助産師執筆】産後17週(産後4ヵ月)
子育ての悩み、情報がありすぎて困ってる!?
みんなは相談先をどう見つけるの?

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こんにちは。子育てをしていると、次から次へと悩みが尽きない!と感じている方も多いのではないでしょうか。
生後1ヵ月までは出産先の病院、2−3ヵ月頃までは地域の保健師さんなど、誰かしら気にかけてくれていたけれど、4ヵ月目になるとなかなか相談先も見つからなかったりしますね。
時には、身近な先輩ママパパの経験談を参考にすることもあると思いますが、子育てはひとそれぞれ。
本や雑誌を読んだり、インターネットやSNSを使って検索したりしていると、情報が多すぎてどれが最新で、正しい知識なのかわからなくなって混乱してしまう…。
そのような悩み事が起こることもあるかもしれません。
今回は子育て中の悩み事の相談先をまとめてお伝えしたいと思います。

  • かかりつけ医を見つけておこう
  • ネットでは「市区町村名+利用したいサービス」で検索!
  • 行政のサービスもどんどん活用しよう
  • ママパパ自身の体調管理も大切に
  • #ミッドワイフコール」も使ってね


子育て中の悩み※1,2

子どもを育てていて負担に思う悩みは様々です。みなさんはこんなお悩みありませんか?

<よくあるご相談>

  • 子育てによる身体の疲れが大きい
  • 子育ての出費がかさむ
  • 自分の自由な時間が持てない
  • 仕事や家事が十分にできない
  • 目が離せないので気が休まらない
  • 気持ちに余裕を持って子どもに接することができない
  • 子どもを一時的に預けたい時に預け先がない
  • 子どもの成長の度合いが気になる
  • パートナーが育児に参加してくれない
  • 子どもが病気がちである

どこの相談窓口でどんな相談ができるの?

育児中の悩み事を相談できる窓口には以下のようなものがあります。

  • ●医療機関
  • ・病院・クリニック(診療所・医院)
    病気や怪我は、病院やクリニックに相談しましょう。病院とクリニックの大きな違いは患者さんが入院できるベッドの数です。大きな病院では予約が必要であったり、待ち時間が長かったりします。
    大きな病院で出産された方は、ちょっとした怪我や風邪症状などの受診がしやすい、かかりつけのクリニックや小児科を近所に見つけておくことがおすすめです。
    一方、緊急時の受診(救急受診)は大きな病院が受け入れていることが多いので覚えておきましょう。
    対応者:医師、看護師、助産師など

    ・助産院(助産所)
    助産師が管理する施設を助産院や助産所といいます。
    育児全般や授乳の相談などは、助産院がおすすめです。
    妊婦健診や新生児の保健指導のほか、そこで出産していない方でも地域の身近な場として、育児相談、おっぱい相談、子育てサロンなどを利用できる施設もあります。
    家庭的な雰囲気の施設が多く、ママ・パパの体調の相談もゆっくり聞いてもらえることが多いです。
    対応者:助産師

    ・産後ケア施設
    産後ケア施設は、出産後1年以内のケアを必要とする母子が利用できる施設で、病院、診療所、助産所、その他厚生労働省令で定める施設があり、各市区町村ごとに設けられています。
    近年急速に増え、新しい施設も多く、施設により受けられるサービスも異なるので「市区町村名+産後ケア」でインターネット検索して探してみてください。
    産後ケアには以下の3パターンがありますので、こちらも参考に。
    • 宿泊型:病院、助産所の空きベッドを活用等し、宿泊してケアを受けるもの
    • デイサービス型:日中に産後ケア施設に訪問し、個別または集団でケアを受けるもの
    • アウトリーチ型:ケア提供者がみなさんの自宅を訪問してケアを提供するもの
    対応者:主に助産師、その他保健師、看護師など

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  • ●行政の相談窓口
  • ・子育て世代包括支援センター※3,4,5
    妊娠・出産・育児に関する様々な相談に対応し、1ヵ所でワンストップに対応する市区町村の支援拠点や仕組みです。
    必要に応じて支援プランを立ててくれたり、地域の保健医療福祉関係機関との調整をしてくれたりします。
    妊娠期から子育て期に渡る切れ目のない支援を一体的に提供する窓口を果たし、全国で設置が進んでいますので、ぜひお近くの子育て世代包括支援センターを探してみてください。
    設置:市町村
    対応者:保健師など専門スタッフ

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    ・地域保健センター
    健康相談、保健指導、健康診査などを地域住民に向けて行うための施設です。
    乳幼児の発育、栄養や離乳食などに関する悩みを専門スタッフに相談できます。
    設置:市町村
    対応者:保健師、栄養士、歯科衛生士など
    ※保健所とは別施設です。
    保健所は、都道府県、指定都市、中核市、特別区などに設置され、母子に限らない地域住民の健康を支える中核となる施設です。
    疾病の予防、衛生の向上など、地域住民の健康の保持増進に関する業務を行っています。
    ・地域子育て支援センター
    乳幼児や親が交流を深める場です。 公共施設や保育所、児童館などの地域の身近な場所で、乳幼児のいる親子の交流や、地域の子育て事情に精通した従事者が育児相談、情報提供などを行っています。各センターごとに、イベントを含め提供サービスが異なるので、お住まいの自治体、お近くのセンターの情報を見てみてください。
    設置:市区町村
    対応者:保健師、看護師、保育士、相談員など専門スタッフ

    また、地域子育て支援センターも以下の3パターンに大きく分かれます。

    • ひろば型:公共施設内スペースや空き店舗、ショッピングセンター内などのひろばを活用したもの
    • センター型:保育所などの児童福祉施設や公共施設を活用した施設で、保育士や看護師など専門知識を持ったスタッフが子育ての支援を行うもの
    • 児童館型:民間の児童会館や児童センターを活用して、一般の来館者が来る前の時間帯に地域の交流の場を提供し、支援活動を行うもの
    ・ファミリー・サポート・センター※6
    「子育ての援助を受けたい人」と「子育ての応援をしたい人」が会員となり、育児や介護について助け合う会員組織です。利用には特別な資格などはありません。
    設置:市区町村
    対応者:一般の子育て経験者など。(安心して育児または介護に関する相互援助を行えるよう、会員を対象に育児または介護に関する知識・技術を身につけるための研修会を実施しています。)
    利用例
    • 保育所、幼稚園などの送り迎えとその後の子どもの預かり
    • 学童保育(放課後児童クラブ)開始前、終了後の子どもの預かり
    • 冠婚葬祭や他のこどもの学校行事の際の子どもの預かり
    • 病院通院・買い物等外出の際の子どもの預かり

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    ・子ども家庭センター(児童相談所)
    市区町村における児童相談窓口です。0歳から18歳未満の子どもに関して、専門的な知識やケアを必要とする家庭のさまざまな相談ができます。子ども本人、家族、親戚の人、学校・保育所の先生などの相談にも応じています。相談や検査、一時保護の費用は無料です。※7 児童相談所全国共通ダイヤル「189」に電話をすると、24時間対応の地域の児童相談所につながります。
    対応者:児童福祉司、相談員、医師(精神科・小児科を専門とする医師)、保健師、児童心理司、心理療法担当職員、弁護士など

    ・子育て・女性健康センター※8
    また、子育てだけではなく妊娠や出産についての悩み、不妊、婦人科的疾患、更年期障害など、女性の健康に関する相談を受け付けてくれる場所も知っておきましょう。子育てだけではなく、ママ自身の体調を大切にすることも忘れないでくださいね。
    従事者:助産師、保健師など

いかがだったでしょうか?「孤育て」という言葉もありますが、ひとりで悩むことはそれだけで辛いことです。ひとりで無理をせず、地域のさまざまな窓口やサービスを上手に組み合わせて活用していきましょうね。
もちろん気になることはXで「#ミッドワイフコール」をつけてご質問していただくのも大歓迎です。いつでもお待ちしています。

※1 平成26年度全国家庭児童調査結果の概要,厚生労働省,2022/03/19閲覧,
https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/2kekkagaiyou.pdf

※2 イクメンプロジェクト,厚生労働省,2022/03/22閲覧,
https://ikumen-project.mhlw.go.jp/index.html

※3 子ども・子育て支援,厚生労働省,2022/03/22閲覧,
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/kosodate/index.html

※4 厚生労働省子ども家庭局母子保健課,厚生労働省における妊娠・出産、産後の支援の取組,厚生労働省,2022/03/22閲覧,
https://www.gender.go.jp/kaigi/senmon/jyuuten_houshin/sidai/pdf/jyu23-03.pdf

※5 地域子育て支援拠点事業実施のご案内,厚生労働省,2022/03/21閲覧,
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/gaido.pdf

※6 ファミリーサポートセンター事業,一般財団法人 女性労働協会,2022/03/21閲覧,
http://www.jaaww.or.jp/service/family_support/

※7 地域保健,厚生労働省,2022/03/21閲覧,
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/tiiki/index.html

※8 性と健康の相談センター事業の概要,厚生労働省,2022/03/21閲覧,
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/boshi-hoken14/


記事を執筆したのは…

株式会社With Midwife
代表取締役

岸畑 聖月
きしはた みづき

PROFILE

14歳の闘病の経験から助産師を志す。学生時代に起業を経験し、助産学・経営学を学ぶため京都大学大学院医学研究科に進学。
卒後は助産師として年間約2,000件のお産を支える総合病院に勤務。その後病院の外でもケアが重要と感じ、2019年株式会社With Midwifeを創業。企業に助産師を導入する顧問助産師サービス「The CARE」などを展開する。
現在も病院で勤務しながら、株式会社赤ちゃん本舗や信州大学との連携プロジェクトを統括するほか、公益財団法人大阪産業局で女性起業家支援にも従事。また内閣府主催少子化社会対策大綱における検討会やこども家庭庁に関する大綱創設に関する検討会に有識者として出席している。
W/Storyの全記事を株式会社With Midwifeが執筆・監修。

本記事のイラスト:Junphant

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